国益を守るとは何だ:慰安婦合意、徴用工判決、北方領土問題

 戦後の日本の海外財産や、領土問題というのは、現在確保すべき国益もさることながら、それが引き起こされた当時の状況を勘案して行うべきことであろう。それは、ある種の正義を伴わなければ説得もできないというものだからである。そういうことを無視して、今の自分の保身だけのために、国や国民の資産を勝手に切り売りすることは、時間軸をもって存在する我々の強度、国の素材をないがしろにすることである。これは国益を棄損する行為に他ならない。そのために行うべき交渉姿勢や紛争を最初から放棄することは、国の基盤を強固に守るという覚悟を自国だけでなく国際社会に示すことの逆をやっているということになり、自虐のアピ...