メソポタミアのツケ払い帳では貨幣負債論を説明できない

政治ランキング筆者は、これまで何度か貨幣負債論(貨幣の本質は「信用=負債」である)の誤りを指摘し、貨幣負債論者の主張にも目を通してきたが、どうもピンとこない。貨幣の本質が信用(“貨幣発行者である国家に対する信用”というのが筆者の見方)であるというのはよいが、そこから「貨幣=信用=負債」と結論づけるのは無理がありすぎる。一般的に、金融機関が企業へ融資する行為を「与信(融資という信用枠を与える)」と呼ぶから、負債が信用の一形態なのは確かだが、その逆は必ずしも“真”ではない。信用という言葉の意味には、契約や決済といった債権債務関係だけではなく、例えば、研究成果やモノの真贋等に対する信頼や評価とい...