貨幣をツールと割り切る胆力

前々回のエントリーで、MMT(Modern Monetary Theory現代金融理論)を支持するアメリカの経済学者が、財政赤字を悪とする周回遅れの古株学者を相手に奮闘している様子をご紹介した。 ご紹介したステファニー・ケルトン氏のようなMMT論者は、通貨発行権を盾にした政府の将来支払いに対する非制限的な支払い能力を明示したうえで、①積極的な財政政策の実行(財政赤字への懸念払拭)②財政支出の対象や費目の拡大(公共投資だけでなく社会保障的な給付金も)をきちんと訴えており、この点を非常に好ましく思っている。 だが、MMT論者、特に国内の論者の多くは、いまだに、貨幣負債論や租...