MMTは銀行預金を悪用している。

 私は前々回のエントリー「MMTはケインズの説を悪用している。」で、MMTがケインズ経済学が用いる数式をどのように悪用しているかを述べました。 MMT論者は、「述べているのは事実の羅列」とうそぶいていますが、その実は極めて観念的な条理の展開のうえに作られた「物語」です。物語を作るうえで、欠かせない手法が「悪用」です。 今回は、「銀行預金」の持つ性質をMMTがどのように悪用しているかを述べます。 MMTは「銀行預金」を、表現は悪いですが「骨の髄から尻の毛羽まで悪用」しています。 なお、ここでの「銀行預金」は市中銀行への預金を言い、中央銀行の当座預金とは異なるものであることをご承知おきください...