日本版貨幣論の基礎(その3) :いま流通している通貨は破綻の残骸?

 今回は江戸時代に貨幣を用いずに商取引が行われていた様を解説する予定でしたが、急遽予定を変えて現在流通している通貨(日銀券)は、如何なる遍歴を経て来たのか、について述べてみたいと思います。  因みに、流通している通貨に関連する統計値として「マネーストック」あるいは「マネタリーベース」というものが世を賑わせていますが、このような統計値は経済と直接の関係は一切存在しませんので、これ自身を論ずる価値は無く、「金融論」がもてあそぶ駄物とみて差し支えありません。 何故かというと、通貨量と生産高とには直接の関係が一切存在しないからです。経済とは、物量面で見る限り 「生産=需要=所得」 です。...