リフレ化一直線

今年の経済論壇を最も賑わせたのは、何といっても「MMT(現代貨幣理論・現代金融理論)」だろう。 自国通貨の無限性を軸とする積極的な財政政策の断行を訴え、財政健全化よりも社会的課題の解決に重きを置く姿勢は、機能的財政論にも通じるところがあり、筆者もその拡がりを大いに期待していた。 だが、MMTの話題が沸騰したのは、せいぜい今年の前半までのことで、夏以降、その勢いはぱったり止まってしまった。 個々人の生活向上よりも、財政赤字の方が気にかかる自虐的な増税緊縮派の多い国民性ゆえ、その分厚い緊縮思想に阻まれ、積極財政論の一派たるMMTが失速したのもやむを得ない面がある。...